ひきこもり主婦がカナダに住んだ話

モントリオールで赤ちゃんと暮らす

カナダに住む平成元年生まれの記録。2017年~2019年の春まで滞在。失敗や後悔記事も追加中。Instagram→@shima_montreal

火事寸前?深夜3時に下の部屋から大量の煙が上がってきた

 

深夜3時に何かの香りで目が覚めました。

 

 

夫がキッチンで起きていたので、「こんな真夜中にコーヒーなんか淹れて仕事でもしてるのかな。こんな夜中に臭いわ〜」なんて寝ぼけつつ思ったのですが、

 

 

どこかの部屋で火災報知器が鳴っているし、夫の様子もどこか変です。

 

 

どうやら下の部屋から煙が来ているようだという事で夫はウロウロしていたようでした。確かにうちの部屋に白い煙がきているような、いないような。

 

 

※モントリオールの火災報知器ってちょっとした湯気や息でも鳴るのですよ。なので鳴るのは日常茶飯事なのです。

 

 

夫は比較的マトモな服だったので、下の部屋を確認して来て欲しいと頼んだのですが行こうとしません。仕方がないので急いで服を羽織って様子を見に行きました。

 

 

下の部屋は灯りがついていて一見起きている風でした。しかし呼び鈴を鳴らしても出て来ないので何か変です。大家さんに電話するように夫に頼みました。

 

 

下の部屋の警報器が鳴り始めてから5分は経っています。こんなに騒がしいのにアラーム音を止めない&出てこないなんて…中で住人が倒れている事が頭をよぎります。

 

 

大家さんへの対応は夫に任せて、私は裏口から下の部屋の様子を伺います。

部屋は電気がついていて、カーテンの隙間から見えた中の様子は煙か湯気が充満してきているようでした。

誰かが倒れている&火事になるのではないかと徐々に思えてきました。

 

 

-12度でしたが-25度対応のコートを着ていてもガチガチと震えて来ます。

 

 

火柱が上がっているわけでもないし、煙は黒くないし、煙の香りもプラスチックや化学繊維が燃えるような匂いではなくどこかで嗅いだ事があるような匂いです。コーヒーだと思ったくらいですからね。でも警報器はけたたましく鳴っています。

 

 

この状態で消防を呼ぶのは微妙なところでした。取り敢えず自分の部屋に戻り、下の部屋のアラームで起きてしまった子供達に温かい格好をさせて逃げる準備をします。

 

 

夫の様子を見ると、大家さんと電話をしながら該当の部屋のチャイムを鳴らしたりノックしているようでした。まだ余裕はありそうです。

 

 

火事だった時のために家中のカーテンを開け、電気もつけます。最低限の持ち物を準備しました。

  • スマホ
  • 夫のパソコン
  • データハードディスク
  • お金
  • パスポート
  • ばいきんまんとエルサの人形

こういった逃げるとしたらのリストに入れていた物を持って待機します。人形やハードディスクは近くにあったので突っ込みました。

 

 

(緊急性のある場合はこんな事をしないで、防寒コートと子供を掴んで逃げていたと思います。)

 

 

ここまでで私が煙で起きてから30分が経っています。少し煙たい部屋の中で逃げる順路をシミュレートします。

 

 

  • 下の部屋が火事になったら煙が上がってくる内階段(表玄関)は使えないだろうから外階段から逃げるしかない
  • でも勝手口の真下が煙の元のようだから火事になったらそこが激しく燃えるかもしれない
  • でも外階段は家から少し離れているから使えるかな
  • 内階段に煙が上がって来る場合、夫に階段は使わないでと言うのを忘れた
  • 逃げる先は24時間営業のカフェかな

 

色々考えました。

 

 

準備万端で待機して10分が経ったところで夫が戻ってきました。

 

 

夫に聞いたところ、

 

大家さんが下の部屋の住人に電話をしても出ない。

「隣のアパートの大家さんが合鍵を持っているからそこを訪ねてみて」と言われたけどそっちも出てこない。

電話の向こうの大家さんに「911をしてくれ」と言われた所で隣の大家さんが出てきた。

隣の大家さんの合鍵で下の部屋を開けようとしたら住人が普通に出てきた。寝ていたらしい。

なんか大丈夫らしい

大家さんから着信が鳴った瞬間にiPhoneの電池が切れる。(iPhoneは寒さに弱い)

大家さんによると煙の原因は下の部屋の住人が鍋を電気コンロにかけたまま寝てしまって焦げた為らしい。だから大丈夫。

 

 

こんな流れだったそうです。

 

 

アラームは外から聞いても結構うるさかったですし、ドアもドンドンやってチャイムもビービー鳴らして、大人がわらわら外で様子を伺っていて騒がしかったのですが、それでも寝てたっていうのはよっぽど疲れていたのでしょうか。うちの足音が疲れの原因だったりするかもだなと思いました。

 

 

一足遅れて地下の住人が煙を出した部屋に、スモークがどうちゃらと訪ねていたのですが、地下にも煙が行ってるってかなりの煙ですよね。

 

煙の部屋の住人が「アイム スリーピー」とか言っていて笑えました。みんな眠いですよ(⌒-⌒; ) さすがの夫も「あんなこと言ってるよ」と突っ込んでました。 (それとも眠くて焦がしちゃったって言いたかったのでしょうか)

 

 

とにかく誰かが一酸化炭素中毒で倒れていたとかでなくて良かったです。

 

 

 

 

夫は落ち着いてから「英語で何も説明できない〜」と感想を言っていましたがとてもよくやってくれました。初動対応はのんびりしすぎててビックリしましたが。夫のコーヒーの香りと間違えてすみませんでした。

 

 

煙で気持ち悪くなり寝られないのでそのまま朝を迎えました。換気はしましたが臭いは取れません。部屋が冷蔵庫のように寒くなり、日本の冬を思い出しました。(来年からこんなに寒い部屋で暮らすのかぁ〜:予算的に良い家に住めなさそうなので)

 

 

 

ところで、コーヒーと間違えた今回の煙の香りが何の香りに似ているか思い出しました。祖母の家の薪風呂の香りでした。炭化した香りという事でしょうか。でも薪よりいい香りです。

潜在意識の中で薪風呂(=日常の香り)と結び付いているのって怖いですね。判断を誤って逃げ遅れそうです。

 

 

火が燃え盛っていてもその真上の部屋は少し暖かな程度の室温である、だから気付かず逃げ遅れる…という検証動画を見たばかりだったので今回は少し怖かったです。来月2週間も子供達と留守番するの怖いな〜。

 

 

あと、忘れていたのがiPhoneが寒さに弱い事です。スマホがないと911も出来ないのでポケットに入れて寒さで電源が落ちないように気をつけようと思いました。

 

 

今回は誰かが鍋を焦がしただけ(推定)で我が家にとっては訓練になって良かったです。明日は我が身、火元には気をつけようと思います。

皆さんも火災報知器は付けてくださいね〜。私は実家に帰ったら付けまくります。