カナダでも絆創膏の事をバンドエイドって言うんだ〜診療所のお姉さんの神対応
3才の長女が怪我をして診療所に行ったら私が英語が出来なくて困ったのですが、診療所のお姉さんのお陰で助かった時の話をします。
炎天下の中、対処法をネットで検索
長女が火傷をして水ぶくれになっていたのですが、公園でそれが破れました。暫く気付いていなかったようなのですが「これ痛い?」なんて聞いたものだから痛い事に気付いて「いたい〜!」と泣き出しました。
前日に薬剤師さんと相談して買った軟膏は家にあります。でもその薬が水ぶくれが破れた傷に使っていいのか分かりません。グーグルで対処法を検索すると日本の記事で「水ぶくれが破れたらすぐに病院へ行くように」と出てきました。
(長女と次女をベビーカーに乗せます。長女は泣き続けていますが次女もつられて泣き出しました。道端で涙を流して大泣きする二人とそこで困っている親の光景は異様だったと思います。)
自力でウォークイン・クリニックに行く事にした
カナダにはウォークイン・クリニックという予約無しで行ける診療所があります。(旅行者も使えます) カナダでは病院へ行く前にかかりつけ医に診てもらうか、そこに行かなければならないのです。私は英語が出来ないので助けを求めて夫に電話をしましたが…何もアドバイスをもらえず解決しませんでした。仕方がないので自力でウォークインクリニックに行く事にしました。
ネットで一つ一つ診療所を確認する作業が途方もなく感じた
診療所が検索できるサイトはあってスマホにメモしていたのですが、そのメモが迷子でアクセスできません。出先なので土地勘もないしもうすぐ夕方で早い所は閉まってしまいます。
探す時間が勿体無いので単に「walk in clinic」でグーグルマップ検索をして近そうな診療所を一つ一つ確認していきました。「本日休業」「営業終了」なんて所を潰していくのですが、それが途方もなく感じます。実際は2分程度だと思いますが。やっと600m先に営業中の所を見つけました。
ウォークインクリニックに飛び込んだら受付で「病院へ行け」と言われた
二人が泣き喚くベビーカーを押しながら必死に進みます。無事にウォークインクリニックに到着して受付にいたおじさんに火傷の治療がしたい事を伝えると「病院へ行って」と言われてしまいました。「びょ、病院はどこですか…」なんて意味の無い言葉が出てきました。
お姉さんが登場してすごく親切にしてくれた
火傷の程度は素人目に見てもカナダの病院へかかるほどでは無かったのですね。(カナダで病院というと重病なイメージ) なのに病院へ行けとか言われ、もしここで本当に病院へ行ったら「この程度なら診療所でいい」と言われそうだな、とか色々思ったのです。
すると白衣のお姉さんが登場して傷をみてくれました。医師ではなさそうです。看護師なのか医療事務なのか正体は不明なのですが、「ドラックストアの薬剤師に相談しよう!」と言って英語が出来ないのを察してくれて一緒について来てくれました。
「医師に診て貰う必要は無い」とハッキリ言われる
薬剤師を呼び出してくれて傷を見せます。火傷の治療薬を昨日買ったことを伝えると「どの商品?」と聞かれたので多分これだと伝えました。
- これを使ってOK
- 毎日3回7日間洗った後に塗る
- 絆創膏かガーゼで保護
とアドバイスをもらいました。
最後に2人で何か話して「医師に診せる必要はない」と言われて終わりました。日本の薬剤師は(法的に)こんなにハッキリ言えないですよね。頼もしかったです。日本もある程度看護師や薬剤師が判断出来たら医師の負担も減りそうですよね。
何かお礼がしたかったのですが2人はすぐに持ち場に戻ってしまいました。一文ならぬ1セントにもならない事をしてくれた2人に感謝しかありません。
特にお姉さんには忙しそうな診療所の業務を中断させてしまいました。相手の時間を奪ってしまい申し訳無く思います。グーグルのレビューは星2つで低評価の診療所ですが私には素晴らしい対応でした。(彼女が抜けた事で診療所に来ている患者さんには影響があったかもしれませんが)
どんな風にお礼をしたら良いでしょうか。現地人に聞いてみます。
こんな時に役立たずの翻訳アプリ
翻訳音声アプリを使って最初の1文くらいは翻訳できたので理解できたのですが、それ以降はエラー表示と共に考え込んでしまっていて使い物になりませんでした。しかし音声を入れる際にお姉さんがゆっくりハッキリ話してくれたので理解できました。
カナダでも絆創膏は「バンドエイド」
さっき薬剤師さんが絆創膏を貼ってね、と言ったと話しましたが、正しくは「バンドエイドかガーゼを貼ってね」と言ったのです。カナダでも絆創膏の事をバンドエイドって言うんだと明後日な方向に感動しました。(サランラップはサランラップ的な)
(ちなみに絆創膏はbandage:バンデェぃジ)
私が外国人な上に英語が出来ないからそう言ったのかもしれませんが、ネクスケアとか世界的に有名な物が他にもあったのにあえてバンドエイドと言った事に親近感が湧きました。関東と同じです。
(↑ドラッグストアの絆創膏の棚の一部)
(ちなみに長女はどこで覚えたのか「傷テープ」と言っています。関東出身の私は「絆創膏」「バンドエイド」「カットバン」を会話で使います。ちなみのちなみに実際に使っているお気に入りはジョンソンエンドジョンソンの湿潤療法用絆創膏です)
色々ありすぎて興奮してこの事を夫に話すと、「で、昨日と状況は変わってないよね」と冷静に返ってきました。
薬は買ったやつでOKだし病院は行かなくていいしで確かに状況は変わっていないのですがね。長女は痛い目にあっているし私は私で苦労したしで伝わらないのがもどかしかったです。始終どこか他人事、私だけが必死でした。
私もいつ子供に怪我をさせるか分からないので気を付けます。